インストールガイド
提供: baserCMS公式ガイド
baserCMSのインストールは簡単です。このページでは事前準備とインストール完了までの流れについて説明しています。
目次
動作環境
最新の動作環境は公式サイトのシステム要件をご覧ください。
インストールを始める前に「レンタルサーバー毎の設定」をご確認ください。現時点で解決済みの古い情報がある可能性もありますので、何か問題が発生した時点で対応してください。
baserCMSのダウンロード
baserCMSのダウンロードは公式サイトまたはgitHubから行うことが出来ます。通常は公式サイトよりダウンロードします。
- baserCMS公式サイト -上部メニュー「ダウンロード」「コアダウンロード」よりダウンロードできます。
- gitHub -gitHub baserCMSのリポジトリ
サーバーへのアップロード
- FTPなどを使って、ファイル一式を全てWEBサーバーの任意のフォルダにアップロードします。
※ baserCMSはサブフォルダでも動作可能です。
インストールの開始
baserCMSを、https://example.com/ としてインストールするものとして説明します。
インストールを開始します。
- ブラウザでbaserCMSを設置したフォルダのトップページにアクセスするとインストールページが表示されます。
(例) https://example.com/ - まずは、説明文をよく読んで「次のステップ」をクリックするとステップ2のページに進みます。
ステップ2
環境チェックを行います。
- ステップ2のページが表示される際、サーバーの環境を自動的に調査しその結果が表示されます。
- 基本必須条件を全て満たせばインストールの準備は完了です。満たしていない箇所を一つずつ解消していきます。
※ 各ディレクトリの書き込み権限は、707 (サーバーによっては777)に設定します。 - 基本必須条件の全ての項目を満たすまで、「再チェック」ボタンをクリックして再チェックを行います。
- 基本必須条件の全ての項目を満たした時点で、「次のステップへ」というボタンが表示されます。
- 「次のステップへ」をクリックするとステップ3のページに進みます。
ステップ3
データベースの選択を行います。
- MySQL・PostgreSQL・SQLite3 の3つから選択できます。最も普及していてネット上の情報が充実しているのはMySQL、タイトな運用が求められる業務システムなどで支持されているのはPostgreSQL、事前の準備やユーザ名・パスワードなどの設定が不要で初心者でも手軽に扱えるのはSQLiteです。
- MySQL、PostgreSQLを選択した場合には、ホスト名、ユーザー名、パスワード、データベース名の情報を入力し接続テストを行います。
既に他のアプリケーションで利用しているデータベースを利用する場合には、プレフィックス文字列を指定すれば共存できます - MySQL、PostgreSQLを選択した場合には、事前にデータベースの準備を行っておく必要があります。
- 「次のステップへ」をクリックするとデータベースを初期化して、ステップ4のページに進みます。
ステップ4
管理ユーザーの登録を行います。
- 管理用のEメールや、管理画面にログインする為の、管理者名、パスワードを入力します。
※ 管理者名、パスワードは半角アルファベットと数字の組み合わせで入力して下さい。 - 「完了」をクリックするとインストールは完了です。インストール完了ページに進みます。
インストール完了
さあ、baserCMSをはじめましょう。
- これでインストールは完了です。お疲れさまでした。
まずは、正常にインストールされているか、トップページや管理者ページの確認を行いましょう。
インストール完了後
スマートURLについて
baserCMS は、環境に応じて2種類の URL 形式をとる事ができます。
- [パターン1] スマートURL有効:
(例) https://example.com/contact/index - [パターン2] スマートURL無効:
(例) https://example.com/index.php/contact/index
手動でスマートURLを設定する
短かい「パターン1」が望ましいですが、サーバー環境によっては、「パターン2」だけしか利用できない場合もあります。
「パターン1」を利用するには、 WEBサーバーに「Rewrite」というモジュールがインストールされていて、 .htaccess という設定ファイルが利用できる事が前提となります。
※ほとんどのレンタルサーバーでは上記条件を満たしていますが、稀に満たしていないサーバーもあります。
管理システムよりのスマートURL設定がうまくいかない場合は、手作業で設定する事もできます。
詳しくは、スマートURLについて を参考にしてください。
トラブルシューティング
インストール時によくあるトラブルをまとめています。
エラーメッセージが出る
インストールを開始しようとしたら、以下の様なエラーメッセージが複数出て、先へ進まない事があります。
Deprecated: Assigning the return value of new by reference is deprecated in ****\basercms\cake\libs\*****.php on line ***
PHPのバージョンによる現象ですが、以下のファイルの中にある『=&』を『=』に書き換えることで、対応できる場合があります。
- /cake/lib/configre.php
- /cake/libs/inflector.php
なお、この処理を行った後、表示が崩れたままになる場合があります。エラーが出た当時のCSSをブラウザがキャッシュしているのが原因です。ブラウザキャッシュの削除を行なって、正常なCSSを読み込んで下さい。
再インストール
「インストール失敗時の対処」を参照してください。
バージョンアップ
baserCMSの新バージョンがリリースされる度に、必要作業が公式サイトでアナウンスされます。その手順に従えば、基本的に誰でもバージョンアップ作業をすることが可能です。ただし、有償でのサービスもあり、複数バージョンをまたいだアップデートや、自身での作業に自信がない場合に利用できます。
WordPressとの共存
baserCMS ver.4.0.5以降であれば、そのindex.phpをリネームし.htaccessを調整することによって、WordPressと同じディレクトリへインストールできます。index.phpをリネームするのはWordPressでも同名ファイルを使用するからですが、index.phpをリネームする以上、.htaccessを変更しなければ正常なルーティングが働かないため、結果としてこの2つを書き換える事になります。以下の例はbaserCMSのindex.phpをindex_basercms.phpに変更し、archive配下(WPの管理画面から記事のパーマリンクをarchiveに設定)をWPで表示する場合で、変更後の.htaccessを示しています。
#WordPressとbaserCMSの共存 #両方のインストールを完了させる #baserCMSの配置を変更 #baserCMSをスマートURLに(4.0.5ではデフォルトでスマートURLはONになっている)。 #WordPressのRewrite設定を行う。 #baserCMSの index.php を index_basercms.php に変更 #.htaccess を下記に書き換える #(例)archives 配下のみWordPressにしたい場合 RewriteEngine On RewriteBase / # トップページ(baserCMS) RewriteRule ^$ index_basercms.php [L] # WordPress RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d RewriteCond %{REQUEST_URI} ^/archives/ [NC] RewriteRule . /index.php [L] # baserCMS RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d RewriteRule ^(.*)$ index_basercms.php [QSA,L]
脚注
外部参考リンク
- 初心者がWEB開発に挑戦 -baserCMSインストール時の表示崩れ対策
- へたれWEB制作者のめもちょう -baserCMSをWindowsXPのローカル環境にインストールする(Win7でも可能)
テキスト寄贈:馬庭 吾一@株式会社ヒニアラタ