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提供: baserCMS公式ガイド

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(ページの作成:「baserCMSのインストールは簡単です。このページでは事前準備とインストール完了までの流れについて説明しています。 == イン...」)
 
(インストールの開始)
 
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baserCMSのインストールは簡単です。このページでは事前準備とインストール完了までの流れについて説明しています。
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<metadesc>baserCMSのインストール方法です。</metadesc>
  
== インストールの種類 ==
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baserCMSのインストールは簡単です。このページでは事前準備とインストール完了・完了後の調整について説明します。
baserCMSをインストールには、[http://basercms.net baserCMS公式サイト]からファイルをダウンロードしてインストールする方法と、レンタルサーバー会社が用意している「[[簡単インストール]]」を利用する方法があります([[簡単インストール#簡単インストールが利用できるレンタルサーバー|利用可能サーバーの一覧]])。簡単インストールの具体的な手順は、レンタルサーバー会社によって異なります。各社のホームページが用意しているマニュアルを参照してください。
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== はじめに ==
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最新の動作環境は公式サイトの[https://basercms.net/about/system システム要件]をご覧ください。
  
== 動作環境 ==
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サーバ固有の問題に関しては「[[レンタルサーバー毎の設定]]」をご確認ください。現時点では問題が解決している古い情報もありますので、何か問題が発生した時点で対応してください。
以下の情報は''2013年5月10日現在''のものです。最新の動作環境は公式サイトの[http://basercms.net/about/system システム要件]をご覧ください。
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{| class="wikitable" width="100%"
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! サーバーOS
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|Linux glibc 2.1 以降 Or FreeBSD 5.4以降 Or Windows 2000以降
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|-
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! Webサーバー
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| Apache
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|-
+
! PHPバージョン
+
| PHP5.2.17以降を推奨<ref>ただし、公式以外のプラグインが動くかどうかはプラグイン毎に異なります。特に新しいバージョンのPHPが入っている場合、そのバージョンでの動作確認がされていない事があります。</ref>
+
|-
+
! データベース
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| MySQL4.1以降 Or PostgreSQL8.2(8.3以降推奨)以降 Or 不要<ref>データベースにはCSVまたはSQLiteを選択することも出来ます。その場合、MySQLやPostgreSQLは不要です</ref>。
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|}
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なお、有名なレンタルサーバーであれば、上記の条件をほぼ満たしています。公式サイトに[http://basercms.net/hosting/index 動作確認済みレンタルサーバー]がありますので、そちらを確認しても良いでしょう。ただし、サーバーによっては追加設定が必要な場合があります。<ref>詳細は「[[レンタルサーバー毎の設定]]」をご覧ください。</ref>
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[https://github.com/baserproject/basercms/wiki/%E7%92%B0%E5%A2%83%E6%A7%8B%E7%AF%89 baserCMSを仮想マシン環境で動作させるためのレシピ]を提供しています。開発者の方はこちらもご覧ください。
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[[WordPressとの共存]]<br>
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WordPressが動作しているサーバにインストールする場合は上記ページをご確認ください。
  
 
== baserCMSのダウンロード ==
 
== baserCMSのダウンロード ==
baserCMSのダウンロードは公式サイトまたはgitHubから行うことが出来ます。通常は公式サイトよりダウンロードします。
+
baserCMSは公式サイトまたはgitHubからダウンロードできます。通常は公式サイトよりダウンロードします。
*[http://basercms.net baserCMS公式サイト] -上部メニュー「ダウンロード」「コアダウンロード」よりダウンロード出来ます。
+
 
*[https://github.com/basercms/basercms gitHub] -gitHub baserCMSのリポジトリ
+
*[https://basercms.net/download/index.html baserCMS公式サイト]
 
+
*[https://github.com/basercms/basercms gitHub(開発プロジェクト)]
  
 
== サーバーへのアップロード ==
 
== サーバーへのアップロード ==
FTP等を使って、インストールしたいフォルダに以下のフォルダとファイルをアップロードします。
 
*appフォルダとそれに含まれるファイル全て
 
*baserフォルダとそれに含まれるファイル全て
 
*cakeフォルダとそれに含まれるファイル全て
 
*.htaccess
 
*index.php
 
  
 
+
* FTPやSSHを使って、ファイル一式を全てWEBサーバーの任意のフォルダにアップロードします。
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<small>※ baserCMSはサブフォルダでも動作可能です。</small>
  
 
== インストールの開始 ==
 
== インストールの開始 ==
インストールを始める前に「[[レンタルサーバー毎の設定]]」をご覧ください。ご利用のレンタルサーバーで設定すべき項目があれば、インストール前に設定しておくことをおすすめします。
 
  
=== 基本的な手順 ===
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https://example.com/ にインストールするものとします。
インストールの基本的な手順は公式サイトの「[http://basercms.net/manuals/2/introductions/4.html baserCMSのインストール]」を参照して下さい。
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<span style="color:red;">インストールを開始します。</span>
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[[ファイル:install1.png]]
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* https://example.com/ をブラウザで開くとインストールページが表示されます。<br />
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* 「次のステップ」をクリックしてください。
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## ステップ2
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<span style="color:red;">環境チェックを行います。</span>
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[[ファイル:install2.png]]
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* サーバー環境の調査結果が表示されます。
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* 基本必須条件を全て満たせばインストールの準備は完了です。満たしていない箇所を一つずつ解消していきます。<br />
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<small>※ 各ディレクトリの書き込み権限は、707 (サーバーによっては777)に設定します。</small>
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* **<span style="color:red;">基本必須条件の全ての項目を満たすまで</span>**、「再チェック」ボタンをクリックして再チェックを行います。
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* 基本必須条件の全ての項目を満たした時点で、「次のステップへ」というボタンが表示されます。
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* 「次のステップへ」をクリックしてください。
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## ステップ3
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<span style="color:red;">データベースの選択を行います。</span>
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[[ファイル:install3.png]]
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* MySQL・PostgreSQL・SQLite3 の3つから選択できます。普及率が高くネット上の情報が充実しているのはMySQL、タイトな運用が求められる業務システムなどで支持されているのはPostgreSQL、事前の準備やユーザ名・パスワードなどの設定が不要で初心者でも手軽に扱えるのはSQLiteです。
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* MySQL、PostgreSQLを選択した場合には、ホスト名、ユーザー名、パスワード、データベース名の情報を入力し接続テストを行います。<br /> すでに他のアプリケーションで利用しているデータベースを利用する場合には、プレフィックス文字列を指定すれば共存できます<br />
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* MySQL、PostgreSQLを選択した場合には、事前にデータベースの準備を行っておく必要があります。
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* 「次のステップへ」をクリックしてください。
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## ステップ4
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<span style="color:red;">管理ユーザーの登録を行います。</span>
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[[ファイル:install4.png]]
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* 管理用のEメールや、管理画面にログインするための、管理者名、パスワードを入力します。<br />
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<small>※ 管理者名、パスワードは半角アルファベットと数字の組み合わせで入力して下さい。</small>
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* 「完了」をクリックしましょう。
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## インストール完了
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<span style="color:red;">さあ、baserCMSをはじめましょう。</span>
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[[ファイル:install5.png]]
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* お疲れさまでした!これでインストールは完了です。<br /> まずは、正常にインストールされているか、トップページや管理者ページの確認を行いましょう。
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うまくいかない場合は「[http://wiki.basercms.net/%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%A4%B1%E6%95%97%E6%99%82%E3%81%AE%E5%AF%BE%E5%87%A6%E6%96%B9%E6%B3%95 インストール失敗時の対処]」を参照してください。
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## インストール完了後
  
=== トラブルシューティング ===
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### スマートURLについて
インストール時によくあるトラブルをまとめています。
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==== エラーメッセージが出る ====
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baserCMS は、環境に応じて2種類の URL 形式をとる事ができます。
インストールを開始しようとしたら、以下の様なエラーメッセージが複数出て、先へ進まない事があります。
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<pre>
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* [パターン1] スマートURL有効:<br /> (例) https://example.com/contact/index
Deprecated: Assigning the return value of new by reference is deprecated in ****\basercms\cake\libs\*****.php on line ***
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* [パターン2] スマートURL無効:<br /> (例) https://example.com/index.php/contact/index
</pre>
+
  
PHPのバージョンによる現象ですが、以下のファイルの中にある『=&』を『=』に書き換えることで、対応できる場合があります。
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### 手動でスマートURLを設定する
* /cake/lib/configre.php
+
* /cake/libs/inflector.php
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なお、この処理を行った後、表示が崩れたままになる場合があります。エラーが出た当時のCSSをブラウザがキャッシュしているのが原因です。ブラウザキャッシュの削除を行なって、正常なCSSを読み込んで下さい。
+
 
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==== 再インストール ====
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公式サイト「[http://basercms.net/manuals/1/introductions/7.html インストール失敗時の対処]」を参照してください。
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短い「パターン1」が望ましいですが、サーバー環境によっては、「パターン2」だけしか利用できない場合もあります。<br /> 「パターン1」を利用するには、 WEBサーバーに「Rewrite」というモジュールがインストールされていて、 .htaccess という設定ファイルが利用できることが前提となります。
  
== バージョンアップ ==
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<small>※ほとんどのレンタルサーバーでは上記条件を満たしていますが、稀に満たしていないサーバーもあります。</small>
baserCMSの新バージョンがリリースされる度に、必要作業が[http://basercms.net/ 公式サイト]でアナウンスされます。その手順に従えば、基本的に誰でもバージョンアップ作業をすることが可能です。ただし、[http://b-comi.com/service/b_sup#BsupVer 有償でのサービス]もあり、複数バージョンをまたいだアップデートや、自身での作業に自信がない場合に利用できます。
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スマートURL設定がうまくいかない場合は、手作業で設定する事もできます。<br /> 詳しくは、[スマートURLについて][11] を参考にしてください。
  
== 脚注 ==
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  [11]: http://wiki.basercms.net/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88URL
<references/>
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[[インストールあとのはじめの一歩]]<br>
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URLの設定が終わったら上記ページもお読みください。
  
== 外部参考リンク ==
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<br /><br />
*[http://naka7772.blog.fc2.com/blog-entry-219.html 初心者がWEB開発に挑戦] -baserCMSインストール時の表示崩れ対策
+
''テキスト寄贈:[http://hiniarata.jp/ 馬庭 吾一@株式会社ヒニアラタ]''
*[http://d.hatena.ne.jp/masyura7001/20111224/1324690732 へたれWEB制作者のめもちょう] -basercmsをWinXPのローカル環境にインストールする(Win7でも可能)
+
[[Category:利用ガイド]]

2020年9月30日 (水) 11:00時点における最新版

baserCMSのインストールは簡単です。このページでは事前準備とインストール完了・完了後の調整について説明します。

はじめに[編集]

最新の動作環境は公式サイトのシステム要件をご覧ください。

サーバ固有の問題に関しては「レンタルサーバー毎の設定」をご確認ください。現時点では問題が解決している古い情報もありますので、何か問題が発生した時点で対応してください。

baserCMSを仮想マシン環境で動作させるためのレシピを提供しています。開発者の方はこちらもご覧ください。

WordPressとの共存
WordPressが動作しているサーバにインストールする場合は上記ページをご確認ください。

baserCMSのダウンロード[編集]

baserCMSは公式サイトまたはgitHubからダウンロードできます。通常は公式サイトよりダウンロードします。

サーバーへのアップロード[編集]

  • FTPやSSHを使って、ファイル一式を全てWEBサーバーの任意のフォルダにアップロードします。

※ baserCMSはサブフォルダでも動作可能です。

インストールの開始[編集]

https://example.com/ にインストールするものとします。

インストールを開始します。

install1.png

  • https://example.com/ をブラウザで開くとインストールページが表示されます。
  • 「次のステップ」をクリックしてください。

ステップ2

環境チェックを行います。

install2.png

  • サーバー環境の調査結果が表示されます。
  • 基本必須条件を全て満たせばインストールの準備は完了です。満たしていない箇所を一つずつ解消していきます。
    ※ 各ディレクトリの書き込み権限は、707 (サーバーによっては777)に設定します。
  • 基本必須条件の全ての項目を満たすまで、「再チェック」ボタンをクリックして再チェックを行います。
  • 基本必須条件の全ての項目を満たした時点で、「次のステップへ」というボタンが表示されます。
  • 「次のステップへ」をクリックしてください。

ステップ3

データベースの選択を行います。

install3.png

  • MySQL・PostgreSQL・SQLite3 の3つから選択できます。普及率が高くネット上の情報が充実しているのはMySQL、タイトな運用が求められる業務システムなどで支持されているのはPostgreSQL、事前の準備やユーザ名・パスワードなどの設定が不要で初心者でも手軽に扱えるのはSQLiteです。
  • MySQL、PostgreSQLを選択した場合には、ホスト名、ユーザー名、パスワード、データベース名の情報を入力し接続テストを行います。
    すでに他のアプリケーションで利用しているデータベースを利用する場合には、プレフィックス文字列を指定すれば共存できます
  • MySQL、PostgreSQLを選択した場合には、事前にデータベースの準備を行っておく必要があります。
  • 「次のステップへ」をクリックしてください。

ステップ4

管理ユーザーの登録を行います。

install4.png

  • 管理用のEメールや、管理画面にログインするための、管理者名、パスワードを入力します。
    ※ 管理者名、パスワードは半角アルファベットと数字の組み合わせで入力して下さい。
  • 「完了」をクリックしましょう。

インストール完了

さあ、baserCMSをはじめましょう。

install5.png

  • お疲れさまでした!これでインストールは完了です。
    まずは、正常にインストールされているか、トップページや管理者ページの確認を行いましょう。

うまくいかない場合は「インストール失敗時の対処」を参照してください。

インストール完了後

スマートURLについて

baserCMS は、環境に応じて2種類の URL 形式をとる事ができます。

手動でスマートURLを設定する

短い「パターン1」が望ましいですが、サーバー環境によっては、「パターン2」だけしか利用できない場合もあります。
「パターン1」を利用するには、 WEBサーバーに「Rewrite」というモジュールがインストールされていて、 .htaccess という設定ファイルが利用できることが前提となります。

※ほとんどのレンタルサーバーでは上記条件を満たしていますが、稀に満たしていないサーバーもあります。

スマートURL設定がうまくいかない場合は、手作業で設定する事もできます。
詳しくは、スマートURLについて を参考にしてください。

インストールあとのはじめの一歩
URLの設定が終わったら上記ページもお読みください。



テキスト寄贈:馬庭 吾一@株式会社ヒニアラタ